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Cocorone

Cocorone(ココロネ)は 鎌倉にあるミラクルサロン'ano'ano のオーナー LiLiのブログです
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「適正技術が照らす自給自足」 Talk with キム・ソンウォン
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    先日、広島県三次で行われた
    「私はストーブだ!」という2日間の日韓共同イベントの講演会を収録。



    この収録のテーマは「適正技術」について。

    伝統技術と最先端技術のまんなかくらいを目指すこの「適正技術」という概念こそ、
    新しい未来を切り開く重要なキーワードだと感じています。



    旅をする種♪ vol. 126
    「適正技術が照らす自給自足」 Talk with キム・ソンウォン

    http://www.voiceblog.jp/tabitane33/m201403.html#2018728


    ※通訳を通して、スライドも使ってのお話でしたのでお話の要点を下記に少しまとめました。


    〜 以下、講演会の内容 〜

    適正技術(中間技術)という言葉を初めて使った人はドイツの哲学者経済学者のシューマッハー。

    彼は、インドやビルマで技術を伝える仕事をしていたが、 ヨーロッパの技術がそのまま行くとそれらの国には合わないことに気付いた。
    もちろん、インドにもともとあった伝統的な技術でも足りない部分があるので、 最先端の技術と真ん中辺りに位置する技術が望ましいと思った。

    適正技術を使って作られるものは、費用が安く誰でも出来る。
    誰でも作り方を学ぶことも出来るし、地域にあるものを使えて、自然を壊さない。
    そうしたものこそ第三世界で必要な技術という認識が生まれた。

    韓国も2009年OECDに入り途上国に支援するようになり、 この適正技術と言う言葉がブームになった。
    そしてこれは、貧乏な国だけに必要な技術ではなく、 国内でも必要なのではないかと考えられるようになった。
    いいものでも普通の人が買えなかったり、地域のものを使い安いものでなければ問題がある。

    また、適正技術の中でも問題点もある。
    70年代にヨーロッパで石油ショックが起こり、先進国でもこのままではダメだと言う気づきがあり適正技術のセンターがあちこちに作られることになる。

    カーターの時代、農業に必要な適正技術が色々と研究された。
    エネルギーを適正技術という観点でどう作るかが考えられた。

    韓国でも10年前から田舎へ移住する人が増えているが、 エネルギーをどうするかと言う問題が課題になっている。

    大企業が作る大掛かりな風力発電は自然を壊すし、個人では作れない。
    こうして、小さくて作りやすい風力発電や、薪からガスを抽出して電気を作る装置など様々なものが作られた。これらはみんなも少し勉強したら作れる技術だけど、大きな装置にもできる。

    世界の90%の貧乏な人の為のデザインをつくりましょうという考えを提唱する人がいる。
    最初の「適正技術」という考えに資本が入ると内容が変わってしまうことがあるから、 資本が入ると言うことには私は懐疑的です。

    水を浄化する装置もあるが、アフリカの人が買えるかと考えると難しいと思う。
    国で自分たちで作れるかと言う点も難しいと思う。
    そうすると、そういう装置を先進国が買って、あげるしかない。
    そうなると利益はそれを作る企業に行き、最初のシューマッハの哲学とは違う方向に行ってしまう。

    農業をする時に必要な技術が載っているHPがある。
    適正技術というと貧乏な人たちの為の新しい技術と思われがちだけど、普通に田舎で生活するのに必要な技術でもある。

    国連で伝統技術世界銀行という団体をつくり、世界の伝統技術をデータベース化したものがあるが、国連でもこれからの時代にこういう伝統技術技術が必要だと考えられるようになったということ。

    持続可能な世界を作る技術としては伝統技術こそ長い時間をかけて作られたものだから、これからの時代には逆にこういう技術が必要であると言うこと。
    でも、残念ながら世界では3世代続く伝統技術はほとんどない。
    だから新しい技術を研究してつくるより、いまある技術を発掘してシェアすることが大事だと考えている。韓国より日本のほうがそうした伝統技術をまだ多く伝え持っている気がする。

    私は色んなことに関心を持っていて、最初は自分の家を造る為にアースバッグハウスに関心を持ち、ロケットストーブなどストーブの世界に目をむけ、それから左官や織物にも関心を持ち始めた。

    新しい分野に目を向けると新しい言葉を学べる。
    言葉の中には哲学も含まれているから、新しいことを学ぶことは新しい哲学を学ぶことにもなる。 長い間蓄積されてきた知恵や技術を学ぶことになる。

    現代人が一番「もの」に対して使っている言葉は何だと思いますか?私は「いくらですか?」という言葉だと思います。我々は手作りする文化を忘れてしまい、その中にある色々な知恵を忘れてしまったのだと思います。最近一番興味を持っていることがこれです。

    シューマッハは適正技術の父と言われますが、彼は大きい機会が嫌いで、産業的な巨大機械の暴力性が嫌いだった。

    産業の中には階級社会がある。その代表的なものが原発。
    その中には暴力や秘密があり、我々が知らない世界がある。
    それは、原発だけでなくほとんどの産業の中にそれがある。
    シューマッハの考えた適正技術は、大きな暴力の世界に対抗して我々本当に皆が幸せになる世界はどういうものかを考えた。

    なので、適正技術の一番のポイントは反抗心だと思う。
    間違いを我慢して受け入れるのではなく、本当に大事なことを考えて伝える、その想いだと思う。

    だから、ロケットストーブを使って料理を作ることは、いまの謝った世界への反抗とも言える。
    インターネットでエコシティ・グリーンシティなどと検索すると色々出てくるが、それはたくさんの人が今の世界の限界に気付き始めたからだと思う。

    昔の都市部に住んでいた人は今の都会の姿を想像はしていなかったと思うが、
    今ある世界は、誰かのイメージが現実化したからこういう世界が出来たんだと思う。
    自然の流れで都会はこうなったのではなく、過去の人がイメージしたからこうなったわけです。

    最近の人たちが、緑が豊かな世界をイメージし始めたわけですが、これが現実化する為に必要な技術は、今とは違う技術が必要なのです。

    今の都会は大きな機械と同じだと思います。今の都会は、電気や石油が止まったら止まる社会です。今の都会のシステムは大きな機械と全く同じだと思います。
    新しい都会には新しい技術が必要です。技術が何かと言うことを根本的に考え直す必要があります。

    持続可能な都会をイメージした写真があります。今の都会とちょっと違いますね。こういう風に変わって行くと思います。1人1人がどういう技術を選ぶかによって変わると思います。

    伝統技術とはちょっと違う分野ですが、複合技術というものがあります。
    韓国でも1日エネルギーを節約しましょうというキャンペーンの日がありますが、実際には全然エネルギー使用量は減っていません。

    むかし家の中に電気製品は何種類くらいありましたか?今はどうですか?数えられないくらいありますね。このままだと電気を節約しようといくら言っても何も変わらないんです。だからこそ、ただエネルギーを節約しようと言うだけでなく、実際の生活の中で電気を使わない道具に変わらないとダメだと思います。

    スライドで紹介したような、手回し式の時計や、手でまわして使うドリルや、足踏み洗濯機(インドで使われている)が複合技術です。

    もともとあった、電気を使わない技術を復活させることも適正技術です。
    原発反対運動してる人が、自転車で電気を作って色んなイベントをしたりしているけど、そういう必要ないんです。それをみてもわかるように、我々は意識しないうちに電気に中毒されているんです。だから、そういう中毒からはなれて昔に帰って行ったほうがいいと思います。

    また、ローテクといって誰でも教えたり学べる技術もあります。もちろんハイテクも必要だけど、大事なのは、それを使う人がどういう人がが大事だと思います。
    普通の人や地域でその技術を持っているかが大事。

    どれだけ素晴らしい技術でもそれを地域で持てなければなにかが足りないと思います。
    エネルギーをつくる技術も自分たちで持たないと行けないと思います。

    自給自足と言う言葉はどういうことだと思いますか?
    衣食住に加えて、エネルギーをつくる技術を自分たちや地域が持てるか、生活の中で必要な技術困った時に解決する技術を自分たちでどれだけ持てるかが自給自足をする上で大切なことだと思います。

    ひとりですべての技術をまかなうことは難しいので仲間が必要になり、そうすることで本当の自給自足につながってゆきます。
    村で大事なことは、生活に必要な技術を持っている人を増やすことと、その人たちをネットワークすることが必要だと思います。技術を買うのではなく自分たちで作るということになったら、周りとの関係も変わってくるでしょう。

    アメリカのアーミッシュ共同体の農家さんたちはトラクターとか大きな機械は暴力性を感じるという理由で嫌っていて、馬などを使ったり、簡単な機械を改良してコラボして使っています。
    馬が一匹あると10万坪くらいをこのシステムで作れます。アジアでは馬ではなくて牛を使っています。そういう馬向けの適正技術の道具も普及しています。最先端のトラックみたいな機械と昔の機械との中間くらいの技術です。

    韓国の田舎でもこういう技術はとても必要なので、これから研究して普及したいと思います。

    アメリカでは農機具系のコンテストやイベントがあって世界から1万人くらいの人が来ます。
    インターネットで調べたらいっぱい出てきます。

    大事なことは研究することよりも実際に使うことだと思います。
    2千冊くらいのこういう適正技術に関する本をダウンロードできるサイトもあります。
    そういうデータをシェアして自分の地域で実践してください。
    ヨーロッパやアメリカに合う技術は自分の地域に合うように改良して実践してください。

    薪を利用した発電機や車、霧をつかまえて飲み水を作る装置もあります。
    原理は簡単で、ネットと塩ビパイプがあれば出来ます。すごく簡単です。
    川に置くだけで使える電気を使わないポンプなども色々な種類があります。

    それぞれの場所でお互いに持っている技術があるから、交換するといいです。
    こういう小さい技術を作ってみたら大きくも出来ます。
    そして、原理がわかれば大きい技術でやっていることもわかるのです。

    建築にも適正技術があります。畜舎などに使われている技術で、段ボールに水をつけて冷たくする技術があり、これも簡単な技術で製品化されています。太陽光で上昇気流が出来て家の中に外の冷たい空気を中に入れる技術もあります。ペルシャで3000年前からある技術をそれを現代化したものがあります。太陽光で換気することが出来るのです。

    韓国でペチカを作る為の協同組合があり、みんなで作っています。
    伝統の木造住宅を改良してドラム缶を使ってペチカを作ります。
    オンドルとペチカをコラボしたものもあります。薪が少なくても使えるかまどもあります。
    原理は簡単で、ケムリを直接煙突に行かせずにケムリをまわして使います。

    今まで色々な適正技術の製品を説明しましたが、私は政治が変わっても世の中は変わらないと思います。
    こういう技術が変わったほうが本当に変化があると思います。 だ
    からこそ世の中に対して反骨心を持って、実際の生活の中で技術に対して疑問を持って実際に変えて行ったほうがいいと思います。



    質問コーナーは、中央の音声データの27分過ぎから始まります。
    こちらに紹介しているテープ起こしはかいつまんでありますので、ご興味のある方は 音声でもお聞き下さい。



    Q1
    昔、畜産農家の方が豚の糞を利用してメタンガスを発生させて台所で活用しようと言う動きがあったんですが、そのうち市販のガスが普及して立ち消えになりました。韓国ではそういう装置は使われていますか?


    A.
    韓国も昔はそういう技術があったけれど今は全然使われていない。
    ドイツに行って色々習って作ってみたら、ドイツの場合は、大きなバイオガスのプラントも地域の方々が自分たちで原理をわかって自分たちで作っている。
    でも、韓国の場合は原理がわからない人がほとんどだから自分たちで作るんではなく政府に頼む。そうすると結局、企業手動になるから、地域の人と摩擦が起こる。政府や企業はお金を稼ぐことやモデルをみせる為に規模を大きくするんですよね。
    だから、自分たちで教育・研究してまず小さいものを作ってみる。そして少しずつ大きくするんです。



    Q2
    いま紹介していただいた適正技術、それを必要と思っている人の数はまだ少ないと思うけれど、これが今後社会的なムーブメントになって行った場合、企業や政府からの圧力がかかることはないでしょうか。水面下でやったほうがいいんじゃないかと思うのですが、韓国ではその辺はどうですか?


    A.
    韓国は大きい企業や政府も適正技術に関心を持ってきました。政府と地域の団体とがうまくコラボして協同組合などのかたちをとって始めているところです。
    適正技術のだいたいはシェアしてあります。
    本来特許と言うのは誰かが独占することを防ぐ為にできたものなので、もし誰かが適正技術に対して特許をとって他の人が使わないようにするとしたら、その技術を広めるのにお金をとらずに教育、シェアするカタチで使えば、特許を持っている人が何か言ってきても大丈夫です。

    韓国ではストーブや建築に関係するコミュニティを26000人くらいで運営しているんですけど、その中である人がストーブで特許をとったとしても、他にも色んな人がいるから、別の人がすぐにもっといいものを作ったりするから特許を取る人が居なくなるんです。
    素晴らしい技術を惜しみなくシェアする人がたくさん出てくると、シェアしない人は負けちゃうんです。お金を権力化する人がいるとすればお金が要らないカタチでシェアしてしまえば勝ちます。

    大企業が邪魔をするんだったら、個人が特許を取るんじゃなくて社会的にみんなでシェアして特許を取って守るという手もありますが、韓国ではまだそこまでいってないです。
    最近韓国では特許を取って、自分で使うのではなくシェアして行く人が出てきました。



    Q3
    日本で伝える時にはある程度カタチになった「既製品がある」ということが力になる気がする。
    僕は自分で色んなものを作るけど、「君だから作れるんでしょ」といわれることが多いので、製品になっているものが買えるサイトなどがあれば教えて欲しい。


    A
    さっきの足踏み洗濯機に関して言えば、韓国は自分で作っている人はいるけど売ってはいないです。インドでは売ってます。南米ではさらに普及しています。
    だけど私は適正技術の一番大事な点は自分で作ることだと思うから、私は「買う」ということにはあまり関心がありません。

    韓国では様々な適正技術が実際に普及していますが、そうなった理由は、そういう技術の紹介だけでなくて、やりたい人がいればどうしたら出来るかという具体的なやり方や技術を教えてきたからだと思います。

    私が適正技術の普及をし始めて全国から色んな人が学びたいと言ってきて、WSを開催したりしてきたけど、いつまでも1体1で教えたりしているととても大変だし、「また新しいものがあったら教えてください」などというやりとりをずっと繰り返すことになるので、今年からは、自分たちで新しい技術を「探す技術」を教えることに集中しています。
    魚を与えるんではなく魚の取り方を教える方向に力を入れているわけです。


    シューマッハは「ものごとを複雑化するのはとても簡単だけど、単純化するのは天才的な能力がいる」と言っているけれど、これから本当に、いかに単純化させるかということが大事だと思います。
    | with ネットラジオ★ | 23:51 | comments(3) | - | - | - |
    偶然このサイトを見つけました。
    「私はストーブだinひろしま2013」このイベントのdvdが3ヶ月目にしてやっと出来ました。もし必要な人がいらっしゃいましたら連絡下さい。
    growingpeace@me.com
    石岡
    | ishioke keizo | 2014/06/21 12:18 AM |

    ぷにらさん☆

    見つけてくださって本当にありがとうございます!!
    早速、リンク先を修正しておきました!

    これからもどうぞ宜しくお願いいたします★
    | LiLi | 2014/04/14 8:20 PM |

    こんにちは〜

    記事の内容と違っていて恐縮ですが...
    旅をする種♪(3)サイト左側の「旅をする種♪Facebookページ」のリンクがおかしくなっていてアクセスできませんでした。
    また、この旨をあちらのサイトへコメントしようとしたら弾かれた模様。
    もしかしたら皆さんコメントできない状態になっているのかも?
    | ぷにら♪ | 2014/03/20 1:20 PM |